読み物
新卒説明会に向かう途中、道に迷って電話したら
マイナビで見つけた
今、14年目です。
ー 募集は、当時の皆さんは飲食求人.comが多かったみたいです。同じ経緯でしたか。
そのときは私はたまたまリクルートサイトのマイナビさんだったんですよ。多分、今もそのときだけだったのかなと思うんです。
いろいろなご縁、それも面白いご縁だなと思ったんですけど。
震災の年に、就活していて
ー もしかして、震災があったときですか。
震災、そうかもしれないです。震災の年に就活をしていて、翌年に入りました。記憶が蘇ってきました。
元々全然違う大学に通ってたんですけど、教員方面の勉強をしていて。そっちを目指していたんですけれども。
ー 先生ですか?
先生、はい。
なんですが、そこでアルバイトとしてやっていた飲食店で、人との出会いだったり、接客の楽しさを学んで。
いざ、自分の仕事として何をしていこうかなっていうふうに考えたときに、自分の興味がそっちの方が強かったので。まずそこからだったんですけれども。
就職活動のとき、新卒の採用試験を受けずに、もうそのままシフトしたんですよ。
希ちゃんと同じ道を、目指していた
ー 先生になる予定だったんですね
保健室の養護教諭です。
ー あ、細川さんと同じですね。
そうなんですよ。希ちゃん(細川さん)と同じで。希ちゃんはその先生としての経験を積んではいたんですが、私はもう志望の段階で振り返ってしまって。
ー 就職活動って本来、何をするんですか。試験を受けるんですか。
そうですね。教員採用試験というものがあって。元々その大学でその手前まで、最終過程まで学んで、そこから本試験に向けて採用が決まって、学校に配属という流れになる。その後、仕事につけるんです。
ー 周りもみんなそうですよね。どんな感じだったんですか。
そうです。みんなやっぱり驚いて。急にそっち行くんだ、みたいな。
でも私の家は、割と医者や教員が多い堅い家だったんですが、それでも周りが応援してくださって。
就職活動するって言っても、結構皆さん何十社受ける中、私は本当にここしか受けていなくて。
神楽坂で検索して、一番上に出てきた
ー 当時のマイナビの記事を見てですか?
そうですね。何か自分でいろいろ、その前に自分でお店を探してたんですけれども。本当に偶然、その料亭さんだったり日本料理の知識もなく。
ただ、がむしゃらに「日本料理 神楽坂」「日本料理 赤坂」だったり、何か本を自分で調べていって。たまたま「神楽坂」って調べたときに、一番上に石かわのホームページが出てきて。
そのホームページがとっても素敵で。それを見ていたんですけれども、その採用のところには中途採用しか書いてなくて、新卒のことは全く書いていなくて。
ー 中途採用っていう募集があったんですね。
はい、それで、駄目かと思って。でもずっと気になって。すごい綺麗だな、いいなと思ってそのホームページしか知らなかったんですけど。ずっと気になっていて。でもちょっとわかんないけど、いろいろ探してみようかなと思って。
掲載初日に、開いていた
その当時、マイナビとリクナビ、確かにあって。私はずっとリクナビを使っていたんですけれども、そのときの学校の先生が「ちょっと何か違うサイトを見てみたら面白いよ」なんて言って。見てみようと思ったら、その日に石かわが上がってて。
これは何かの縁だなと思って。本当に、私が開いた日に、掲載初日というか。
ー 新着って?
私、これ聞いたことあるな、同じサービスかな、と思って。そこで繋がって。これはここしかないと思ったことがきっかけで。
ー えー、そんなことがあるんですね。
まさか入れると思わなかったんですけども。
ー 応募して?
はい、そうですね。まず会社の説明会に行かせていただいて。新卒合同説明会。旧店の虎白で。それも、多分初めての開催だったようで、新卒の。
はい、そうですね。まず会社の説明会に行かせていただいて。新卒合同説明会。旧店の虎白で。それも、多分初めての開催だったようで、新卒の。
道に迷って、電話をしたら
ー どんな感じだったんですか?
そこからは、何でしょう。私が、その会場に着くまでに迷ってしまって、全然たどり着けない。これ遅れてしまうと思って電話をしたら、そこで当時いらしたサービスの女性の方の電話対応がとても素晴らしくて。すごくわかりやすい場所の説明で。
かなり時間もギリギリに迫ってしまった中で、皆さんとっても温かく迎えてくださって。もう、その空気感。まず感動しました。
忘れられない、温かい空気感
当時、学生さんは15人ぐらいいらっしゃったと思います。マイナビに出しているぐらいですし、20人くらいはいたかもしれません。
そこからエントリーシートを書いて、面接は2回、3回あって。どんどん絞られていって。後で聞いたら、新卒採用としては初めてのものだったようです。
同期は当時2人、男の子がいて。でもその子たちは調理場さんとして。私の場合はサービスで、3人でした。
そこからかれこれ14年、15年ですね。
もてなし合っている
空気が違うんですね、と聞かれて、うまく説明できないんですけど、あのとき始まった空気が、普段の空気になっている感じです。
でも、きっと皆さん仲がいいからこそ。中の良さ、その信頼関係とか。そういうギスギスしたところ、ピリピリしたところが全く表に出てこない。スムーズな連携。今考えるとそうなんですけど、多分しっかり皆さん準備されて。こういうふうに、みんなに喜んでもらいたいねって話をして、あの会が開かれたのかなって思ったりもします。
最近、学生さんたちがうちを見学しに来てくれたり、研修するってなったときにも、そういう学生さんだから、若い人だからっていうんじゃなくて、ちゃんとその心に向き合ってる姿勢が、逆にすごく新鮮で嬉しいというか。そういったところも魅力だなって、お客様をもてなすように接してくれる。それを意図としてやってるわけでもなく、みんなが本当に自然にそうなってるので。自分もここにいると勝手にそうなったというか。こうしろああしろじゃなくて、周りの先輩方、上の方の姿を見て。こうなったらすごい素敵だなっていう見本になる先輩がたくさんいらっしゃるなっていうふうに思います。
新しい人が入社して、放っておかれるわけじゃなくて。細やかに1人ひとりちゃんと見てあげて、成長も一緒に。そうすると自分も成長できますし、その関係がずっと続いていく。
もてなし合ってるんですけど、仕事中も。常にどうしたら相手が喜んでくれるかなとか、相手のことをより考えて動くように、自然となってるなっていうふうに思います。ちょっとした気遣いであったり。先輩も、10年働いてる人も、1ヶ月の人も、お互いに相手の気持ちを気にかけていて。それで信頼関係が築かれていくのかなと思います。
人見知りだった自分が
元々、結構人見知りがすごくて。あんまりこういう大人数の中で過ごすっていうことが、結構苦手なタイプだったので。
でもここにポンと入ったときに、そういう仲間でみんなで動くっていうことがたくさんある会社だと思うんですけど、最初はそれにも全然馴染めなくて。でもそれでもみんな温かく迎え入れてくれて。
本当に、結構、当時からずっと付き合ってる友達とかと久しぶりに会ったりすると、本当に「人が変わったね」って言われるぐらい。お仕事だけでなくて、自分の内面、成長させてもらえる環境にいるなっていうのが、自分の経験としてすごくあります。
本来は人見知りで、真面目で、集団の中にいるはずが、なぜかそういう壁がなくなってるんです。本来は、みんなでカラオケに行っても歌うのも恥ずかしいし、もうどうしようっていうタイプだったんですけど。全然、そういうのが平気になって。
それも、おやっさんからいろいろ学びというか、教えていただいたことで。外でも全然人見知りもなく、普通にもう本当に変わってしまって。そんな自分どこ行っちゃったのかなっていうぐらい。それも感謝です、本当に。
自分を変えられるのは、自分しかいない
それまでも自分、頭ではわかっているんですけど、自分を変えられるのは自分しかいない。人でなくて、自分自身が変わっていかないと、っていう。
そういう内面のお話も、入ったときからずっと今も、皆さんへ伝えていただいて。それでそうだなって。知ることができなかったら、多分ずっと私は変わらずに、あのまま過ごしてたんだろうなと思うと。
普段おやっさんとそんなに何回も会うわけではないんですけれども、やっぱりみんなで集まったときにしっかりお話をしてくださったり、本をすすめてくださったり。そういったところを何回も復習しながら。
ー 年に何回ぐらいですか。
初めは大きい集まりだと、年始の毘沙門天の集まり、あとは新年会、おせちの後の忘年会とか。大きく分けると3回ぐらいです。
数じゃないんですけど。ずっと言われてるのと変わらないと思うんです。変わっていく。空気を渡していく感じなんですね。
マニュアルがない
他にも、入社したときに印象だった出来事、最初の印象というか。サービスを目指すというサービスとしての何か。サービスとは何か、本当にその入った当初は全くわからなかったんですけれども、皆さん本当に妥協もなく。そして、うちにはマニュアルがない。それが結構衝撃的でした。
こういうふうに教えていただいてる中でも、いいものがあれば、しっかり上の方に提案して。こういうふうにやった方がいいかもしれません、っていう。そのいい意味での自由を与えてくださってるのも、サービスとしての広がりだと思います。
同じお客様にお料理をお出しするにも、お酒をご提案するにも、例えば「この料理にはこれを出す」っていう決まりもなく。その人それぞれの感性で、この人だったらこの料理にはこれを合わせるけど、もう1人の人が頼まれたらこの料理にはこれを出すとか。そこも全く縛りもなく。
自由にお客様に楽しんでいただきたいっていうことをアプローチできる、この環境はなかなかないんじゃないかなと思いますし。それが機械的なサービスじゃなくて、よりお客様との距離も近く、お互いに楽しく、幸せな時間を共有できる秘訣なのかなと今、思います。